頭痛についてabout Headache
頭痛はよくある症状で、どなたでも経験があると思います。
頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛に大別され、慢性頭痛の大半は機能性の頭痛(一次性頭痛)で、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、そしてそれらを合わせた混合性頭痛です。
また、体質的素因(頭痛持ちなどと言われるもの)に加え、心理・社会的要因が強く影響しているものもあり、頭痛が続くと、脳出血や脳腫瘍などの重篤な病気ではないかという不安を感じられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
一次性頭痛:正しい診断と治療を早めに受けることが大切です。
緊張型頭痛
最も一般的な頭痛で、両側頭の圧迫感や締め付け感があります。軽度~中程度が多く、頭痛があっても動けなかったり通勤・通学に支障が出ることは少なく、生活に支障を来すまでには至りません。痛みのメカニズム自体は分かっていませんが、肩こりなどの筋肉疲労、精神的疲労・ストレス・うつ等が関係すると考えられています。治療は頓服薬(消炎鎮痛剤)が主なものとなります。
片頭痛
頭の片側がズキンズキンと拍動性に痛むことが多く、吐気や嘔吐を伴い寝込んでしまうなど日常生活や仕事に大きな影響を与えます。頭痛の前に、きらきらした光・点・線が見えたり見えなくなったりしたり、ちくちく感やしびれなどといった前兆が現れるのが特徴です。
痛みのメカニズムは、脳表面の血管拡張と血管周囲の神経由来の炎症と考えられています。治療は頓服薬(消炎鎮痛剤やトリプタン)。月に数回以上みられる重症例では予防薬を用いる場合もあります。
~こんな症状がある場合には片頭痛が疑われます~
- 歩行や階段の昇降など、日常動作によって頭痛がひどくなる。
- 頭を動かす(頭を振る)と痛みが増す
- 動くよりじっとしている方が楽で、横になりたい・寝込みたいと感じる。
- 吐き気がしたり、胃がムカムカする。
- 普段は気にならない程度の光が眩しく感じる、音がうるさく感じる。
- 臭いが嫌だと感じる。
- 片側がドクンドクン、ズキンズキンとしてくる。
~片頭痛を予防するには~
片頭痛を予防するには、日常生活において以下の点に注意していただくことが大切です。
- 寝過ぎ、寝不足を避ける(睡眠時間は6.5~8.5時間程度に)。
- 低血糖を避け、朝食をきちんと摂る。
- マグネシウム、ビタミン類を豊富に摂る。
- 眩しさや騒音、臭い、厚さを避ける。
- ショッピングなど、外出を短時間にする。
- 赤ワインその他のアルコール、チョコレート、チーズ、ホットドッグ中の硝酸ナトリウムなど、誘発因子を持つ食べ物を避ける。
群発頭痛
頭痛発作が集中的におこる群発期と発作のない寛解期に分かれるタイプが一般的で、有病率は0.07~0.09%と稀な病気です。一側性に眼窩部、側頭部辺りが針で目を刺されたような激しい痛みで、涙、結膜充血、鼻閉、鼻水などの自律神経症状が現れます。治療は頓服薬(トリプタン製剤)、酸素吸入。慢性化した重症例では予防薬を投与することがあります。
二次性頭痛:生命を脅かす可能性のある頭痛もありますので、早期の受診が重要です。
二次性頭痛には、入院して外科的治療が必要なもの(クモ膜下出血や脳腫瘍など)、入院して内科的治療が必要なもの(髄膜炎など)、外来治療でいいもの(風邪からの頭痛など)がありますが、二次性頭痛は生命に関わる病気も多いため、早期の診断が非常に大切です。
以下のような症状がある場合は重篤な疾患が隠れている可能性もありますので、どうぞお早めにご来院下さい。
診断・治療の他、必要に応じて適切な医療機関へのご紹介もさせて頂きます。
- 今までに経験したことのない頭痛
- 痛みが急に強くなる
- 痛みが次第に強くなる
- 発熱を伴う頭痛
- 手足のしびれを伴う
- けいれんを伴う
- 意識がもうろうとなる
便秘についてabout Constipation
女性を中心に、便秘でお悩みの方は数多くいらっしゃると思います。
便秘になると単に便が出ないだけではなく、お腹が張ったり、ガスが多く出たり、肌が荒れるなどの便秘による弊害も多く出てきます。また、腸内環境の乱れと結びつくケースも非常に増えてきております。
便秘は、老廃物を体外に排出できず、ためたままの状態になりますので、様々な影響が体の節々に現れてきますので、たかが便秘の侮ることなく、まずはお早めにご相談下さい。
まずはお腹の状態をチェックしてみましょう。
- 生活が不規則で、決まった時間に便が出ない
- 朝体が重く、疲れがたまってきている
- 便通が悪く、便をした直後でもスッキリしない
- 便を出すのに時間がかかる
- 便が硬い
- 便の色が黒い
- 下痢や便秘によくなってしまう
- 週に2回以上下剤を使用している
- おならの匂いがくさい
- お腹が張る
- 顔色があまりよくない
- いつもニキビなどができる
- ストレスを非常に感じている
- 肩こりや腰痛に慢性的になってきている
- 痩せているけど、お腹はでている
- 毎日寒気やむくみを感じる
1. いずれも当てはまらない方
現時点では問題ないと思われます。
当院では、生活習慣に関するアドバイスなども行っておりますので、この状態を維持するためのご相談も遠慮なくどうぞ。
2. 1~4個当てはまった方
危険度はそれほどありませんが、病の芽は早めに摘むのが肝心です。まずはお気軽に当院を受診してみて下さい。
3. 5個以上の方
重篤な疾患が隠れている可能性もありますので、お早めにご来院下さい。必要な場合には適切な医療機関へのご紹介も致します。